俳諧師 前北かおる
Tagふらんす堂 1/25
増成栗人句集『草蜉蝣』。
「鴻」主宰で千葉県俳句作家協会の増成栗人副会長から、句集『草蜉蝣』(2022年4月、ふらんす堂刊)をいただきました。ありがとうございます。 句集『遍歴』上梓後7年間の作品、318句を収録した第4句集です。吟行で為した作品が多いと書かれている通り、各地の風物が幅広く題材にとられています。その印象が効果的な畳語、明確な切れとともに詠われていて、余韻も豊かです。自ら「老いの振り出し」と詠っていますが、余裕ある年...
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杉原祐之句集『十一月の橋』。
杉原祐之君から句集『十一月の橋』(2022年4月、ふらんす堂刊)をいただきました。ありがとうございます。 2010年から10年間の作品331句を収めた第二句集です。光栄なことに、「前北かおるさんへ」の前書きを付した「吾は夫へ汝は父へと風薫る」も収録されています。ビジネスマンとして世界を股にかけて活躍し、家庭では三児の父として奮闘する作者の作品は、生活感に彩られています。その生活者としての視点が、忙しい出張先で...
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大関靖博句集『大蔵』。
「轍」主宰の大関靖博さんから句集『大蔵』(2021年7月、ふらんす堂刊)をいただきました。ありがとうございます。 2018年刊の『大楽』に続く第七句集で、2018年から2021年までの作品が収録されています。また、付録として「芭蕉と華厳経」という50ページの論考も収められています。第一章から第三章までの各章に「櫻 十五句」があるほか、「祇園祭 五十句」、「湯西川のかまくら 五十句」もあり、ある題材に集中して取り組...
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本井英句集『二十三世』。
本井英先生の句集『二十三世』(2021年10月、ふらんす堂刊)が出版されました。 2020年の一年間、ふらんす堂のホームページに連載された「俳句日記」をまとめた一冊です。本書には、俳句とともに毎日のエッセイが収録されています。コロナ禍の連載ということもあり、季題についての知見や虚子の句、思い出話が話題の中心をなしています。とりわけ、思い出話は先生の人生の一コマを彷彿とさせるもので、面白かったです。 告ぐ...
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關考一句集『ジントニックをもう一杯』。
「銀化」同人の關考一さんから、句集『ジントニックをもう一杯』(2021年6月、ふらんす堂刊)をいただきました。ありがとうございます。 平成17年以来15年間の作品を収録した第一句集です。中原道夫主宰から博覧強記と紹介されている作者だけあって、伝統文化、語彙への造詣の深さが見て取れます。同時に、不動産関係のお仕事をされていて、国内、海外を飛び回っていらっしゃるようで、各地のリアルな題材を扱っているところも...
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