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永田泰三句集『一歩』(第零句集③)

 第零句集の第三弾は、永田泰三さんの『一歩』です。八千代にお住まいの牧師さんで、一緒に八千代句会を開いています。 ストイックに客観写生を追究されていて詠いぶりは朴訥としていますが、聖職者として家庭人として心温まる句の数々が印象的でした。  己が影に鍬振り下ろし耕せる 「耕」が季題で春。機械ではなく、鍬を使って畑を耕しているのです。農夫の背後から日が差していて、ちょうど自分の影の部分に鍬を振り下ろす...

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