FC2ブログ

俳諧師 前北かおる

虹の島年に何度も合歓の咲く――第二句集『虹の島』好評発売中!

 

句帳の清書 2018年11月


Category: 俳句 > 句帳の清書   Tags: ---
 11月1日 「夏潮」課題句
畦焼きて大斎原の鳥居かな

 11月4日 八千代句会
七五三抱けば袴のふくらんで
御茶会の着物七五三の着物
御茶会の後片付けや菊抱へ

 11月7日 夏潮池袋句会
いへぬちにややの泣くこゑ鉢叩
隼のぴくと脈打つ翼かな

 11月16日 閏の会
弁当の包みの中の風邪薬
眼まで覆ふマスクのあらまほし
諭されて諭されて咳くばかりなる
飴の香に満たされてゐるマスクかな

 11月11日 男装女装コンテスト優勝者へ
はにかんだ笑顔の君は小春ちやん

 11月23日 夏潮団体戦句会 上野
望月のあくるあしたの小春かな
ウィンストン・チャーチルに似て都鳥
合掌をとけば小春の日ざしかな

 11月23日 上野(11月24日 八千代句会)
ビル寒し隣のビルの剝がされて
チョコレート色の革靴小六月
水鳥の翼の寄木細工かな
水鳥のみづかき青き草を踏み
艦橋の如き鉄塔冬晴るる

 11月29日 英和句会
竜の玉群青いまだ漲らず
竜の玉生まれながらの皺残り
おのづから見出だされたる竜の玉

 11月29日 (12月1日 八千代句会)
どの母も子供を連れて秋の暮
スポンサーサイト
テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学

句帳の清書 2018年10月


Category: 俳句 > 句帳の清書   Tags: ---
 10月8日 フェンシング部 JOCジュニア・オリンピック・カップ東京都予選会
日の丸を負ふのは我ぞ体育の日

 10月10日 夏潮池袋句会
稲扱機黄色い埃たちにけり
稲扱機ぶおんぶおんとまはり出す

 10月14日 千葉県俳句大会
守備位置へ散らばつてゆく秋天下

 10月21日 八千代句会
秋の日や目に掲げたる首飾り
蟿螽の脚を垂らしてはばたける
草野球チーム総出の秋祭
水槽の如き青空あかとんぼ
小犬抱き秋草堤のぼりくる

 10月23日 閏の会
新米の担ぎこまれし三和土かな
コンバイン操る写真今年米

 10月25日 英和句会
冬桜支への朽ちて咲きにけり
制服のネクタイ細し暮の秋
日の暮れて十月桜残りたる

 10月28日 八千代句会
風吹いて運動会のぐづぐづに
鰯雲リレーの走者なほ尽きず
図書館に運動会の曲きこえ
行秋の手足短き蚊なりけり
鶺鴒の一瞬ひかる着地かな

 10月31日 俳人協会千葉県支部秋季吟行会 八千代
小祠の鈴あたらしき小春かな

テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学

句帳の清書 2018年9月


Category: 俳句 > 句帳の清書   Tags: ---
 9月3日 猿橋
震災を重ねて遠き震災忌
あくびして通勤ラッシュ震災忌
二日月家のまはりにチョークの絵
虫の音や線路伝ひに歩き出し
山萩や甲斐一国を桂川
秋蟬や傘かはかして旅つづく
威銃とどろくたびに雲霽れて
蜻蛉や虚ろなる町広がりて
猿橋は木陰岩陰蟬時雨
猿橋や日照雨を浴ぶる椿の実

 9月5日 夏潮池袋句会
鰍てふ鰭ひろがりて揚がりけり
芋がらののれんの如く干されあり
箱眼鏡鰍を覗きをるといふ

 9月16日 八千代句会
道引けば街の広がる芒かな
口開けて眠るしあはせ秋桜
花すすき地獄めぐりの木道に
秋雨や人ひつそりと足湯小屋

 9月23日 同前
竹の春ペットボトルのお茶供へ
くさむらのあなたにたてる彼岸花
草の径草の境内秋彼岸
自転車を流し漕ぎして昼の虫

 9月24日 日本伝統俳句協会茨城部会 牛久
秋草や横綱稀勢の里手形
竹の春ワイン一本提げてきし
一対の狛犬据わる葡萄棚

 9月25日 閏の会
食卓にひろげて夜なべ仕事かな

 9月30日 小春会・同窓会の日
色鳥や柵うつくしき大使館
新しき銀歯林檎をまるかじり
湯に入れば今日の秋晴目に浮かび

テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学

句帳の清書 2018年8月


Category: 俳句 > 句帳の清書   Tags: ---
 8月1日
夏休一杯ハワイ大学に

 8月1日 夏季俳句指導講座吟行 大山
花の鉾翳してありぬ百日紅
参道の店じまひどき水を打つ
開山堂一縷の滝を暗がりに

 8月2日 同前
宿坊の蛻の殻の昼寝かな
朝蟬や五色の幕の御縁日
ケーブルの階段ホーム雲の峰
宝剣に双竜はべる日の盛り
杖立の杖にまじりて氷旗
松伐つて松のかをりの日の盛り

 8月6日 大阪
ふた親の年忌つもりて秋近し
炎帝や無縁仏を数多く
長兄以下六人真夏の忌を修す
止まりゐし形見の時計墓詣
炎天下読経とてなき忌を修す
日盛の墓のあひだを杖ひきて

 8月7日 淡路島
自転車で漁より戻る牽牛花

 8月8日 布引の滝
滝の壁五百阿羅漢彫りし如
滝行に命尽きたる蟬とこそ
総身の汗引くまでを滝の前
滝の身のすらりと曲がる白さかな
滝越えて神戸の街を眼下にす
蝶三つ縺れて高き盛夏かな
白日傘湯の町にして坂の町
氷旗八角形の小窓かな
湯上がりのからだに蟬の声浴びて
渦ゑがき渦潮に舟寄するかな
曳き馬の如く浮輪を曳いてやる

 8月10日 八千代句会
篁に竹立ち枯るる秋の蟬
蜻蛉を置き去りにして蝶の恋
触覚を四五本づつや花臭木

 8月11日 夏潮大偶会 神代植物公園
ひらききり蓮のはなびら透きとほる
折り紙の睡蓮の花なつやすみ

 8月15日 立川
帰省する故郷なくて立川に

 8月17日 フェンシング部合宿 立科
一堂に剣の稽古や爽やかに

 8月18日 同前
向日葵の如く体幹鍛ふべし

 8月18日 同前(8月25日 八千代句会)
山荘に合宿ふたつ秋高し

 8月19日 同前(8月25日 八千代句会)
高原の珈琲どれみ柳蘭
色淡きものにまじりて鳥兜
むつつりと山とりかぶと群立ちて

 8月20日 同前
秋高きけさの真剣勝負かな
練習を重ねてさらに天高く

 8月30日 千葉県俳句作家協会秋季吟行 流山
さるすべり伐られて花を零しけり

 8月30日 流山(9月15日 八千代句会)
白粉や野田ナンバーの流山

テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学

句帳の清書 2018年7月


Category: 俳句 > 句帳の清書   Tags: ---
 7月4日 夏潮池袋句会
汁の実に小口切りして走り藷
新藷に糖蜜きせて胡麻ふつて
たなごころ絹糸草に触れにけり

 7月8日 三ツ峠山(八千代句会)
かもしかの足跡ならむ露涼し
老鶯や富士急バスは深みどり
花火見て戻るビジネスホテルかな
富士山の胸毛の如き茂りかな

 7月10日 林間学校 河口湖
神木に注連まきなほす山開

 7月11日 同前
薪積んで玉蜀黍の花揃ふ

 7月12日 同前
あぢさゐや苔まみれなるログハウス

 7月15日 フェンシング部 東京都大会
誰よりも構へ涼しく突き速く

 7月15日
熔岩に据ゑし碑五月闇

 7月16日
登山口子やぎの如くバス降り来
苔桃の花の奥庭熔岩の庭

 7月18日
寝不足のからだサルビア曇りなる

 7月21日 八千代句会
日盛の畑に如雨露ひつさげて
碑の裏へまはれば夏の蝶
胡麻油みりん土用の鰹かな

 7月23日 ハワイ
日盛や首長竜が椰子になり
踊唄ひくし瓢を打ち鳴らす

 7月24日 同前
祝詞あげフラ奉る合歓の花
ひと泳ぎせむかと思ふ寝覚めかな
花合歓や夜空の下のレストラン
虹の島傘をひらけば雨あがり

 7月24日 同前(8月1日 俳人協会夏季俳句指導講座)
この島に虹の立つまでとどまらむ

 7月29日
日盛のはちきれさうな機体かな

 7月31日
似合ふ気がしてきて髪にプルメリア

 7月31日 (8月1日 俳人協会夏季俳句指導講座)
雲の峰帰国を阻むものならず

テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学
08 2019
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

07

09


 
月別アーカイブ
 
プロフィール

前北かおる

Author:前北かおる
 昭和53年4月28日生まれ。慶應義塾大学俳句研究会、「惜春」を経て、「夏潮」創刊に参加する。第1回黒潮賞受賞。「夏潮」運営委員を務める。平成23年5月、第一句集『ラフマニノフ』を上梓。平成27年12月、第二句集『虹の島』を上梓。千葉県八千代市在住。

 
 
 
 
初めての俳句
初めての俳句。ご自分の感興、感動を五七五にするために。
 
『夏潮』Web俳句鑑賞を担当しています。お気軽にご投稿ください。
 
ブログランキング

人気ブログランキングへ
にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
 
メールフォーム
ご意見、ご感想などをお寄せください。

名前:
メール:
件名:
本文:

 
QRコード
QRコード
 
★★★
 


Archive RSS Login