Category・句集鑑賞その他 1/42

三枝かずを句集『夕ごころ』。

 「ホトトギス」「玉藻」同人で千葉県俳句作家協会副会長の三枝かずをさんから句集『夕ごころ』(2020年5月、鎌倉虚子立子記念館/玉藻社刊)をいただきました。ありがとうございます。 自身の米寿を記念した句集で、玉藻創刊90周年を記念した玉藻令和叢書の一冊として刊行されています。金婚を記念したふみ代夫人との夫婦句集『泉汲む』以来、9年分の作品を収録しています。身辺の題材を写生した俳句が中心をなしていて、穏やか...

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金子竜胆句集『赤城嶺』。

 「春月」同人の金子竜胆さんから句集『赤城嶺』(2020年8月、本阿弥書店刊)をいただきました。ありがとうございます。 句集『大樹』以来8年間の作品350句を収録した第二句集とのことです。東京と赤城山麓の別宅とを行き来しながら晴耕雨読の暮らしを送られているそうで、そうした日常を淡々と言葉にした作品が並べられています。その中に、ふとした心の動きやちょっとした違和感が掬い取られていて、そういった俳句に惹かれま...

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小河原清江句集『梛の木』。

 「沖」同人の小河原清江さんから句集『梛の木』(2020年7月、文學の森刊)をいただきました。ありがとうございます。 作者は九十九里浜の近くにお住まいだそうで、海や山の景を伸びやかに詠った俳句が印象的です。お子さんが海外にいらっしゃるようで、チェコをはじめヨーロッパの情景もたびたび詠まれています。中には病臥の句や弔句も収録されていますが、そうした場合にも決して暗く沈まないところに作者の健康な詩心を感じ...

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『マーゴⅡ(MargoⅡ)』。

 朝吹英和さんから、世話人をされている新宿句会の合同句集『マーゴⅡ(MargoⅡ)』(2020年7月、私家版)を送っていただきました。ありがとうございます。 皆さんの作品を1句ずつ紹介させていただきます。  炎昼や落ちる他なき砂時計  海野弘子  音たてて日照雨の過ぐる青瓢  藪原保子  くすり指に九月の青き石のせて  大倉ソノ子  水に浮く翼一枚春キャベツ  鈴木幸生  投扇やいきなり落ちるブレーカー  和...

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中西夕紀句集『くれなゐ』。

 「都市」主宰の中西夕紀さんから、句集『くれなゐ』(2020年6月、本阿弥書店刊)をいただきました。ありがとうございます。 第三句集『朝涼』以降の九年間の作品を収めています。年代順ではなく、テーマごとに「青嵐」「桐筥」「野守」「緑蔭」「墨書」「冬日」の六章で構成されています。師や近親者との別れを詠った句があるせいで鎮魂の気持ちが色濃く感じられます。一方、作者自身「あとがき」に句材を広げ、色々な詠い方を...

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