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俳諧師 前北かおる

虹の島年に何度も合歓の咲く――第二句集『虹の島』好評発売中!

 

志木吟行会。


Category: 俳句 > 吟行・句会   Tags: 志木吟行会  
 収穫祭の後片付けの裏番組で句会をしました。
  豹紋の染め抜かれたる柿紅葉
※今月13回目、今年120回目。
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テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学

句帳の清書 2016年2月


Category: 俳句 > 句帳の清書   Tags: 八千代句会  森の呼友句会  早慶合同吟行会  サンシャイン水族館  雑司ヶ谷  2001年巴里の旅  夏潮新年会  閏の会  
 2月2日
各々が雪より車搔き出だす

 2月3日 志木吟行会
一行に一度別れて梅探る
犬ふぐりほつたらかしのホースかな

 2月6日 早慶合同吟行会 サンシャイン水族館
くす玉の片割れづつの海月かな
立春の五差路の楠を仰ぎけり

 2月12日 森の呼友句会
かたはらを春水走る野径かな
笹鳴や一茎の揺れ収まらず

 2月13日 八千代句会
篁の日ねもす軋む椿かな
目にごみが入れば欠伸風光る

 2月20日 八千代句会
揚雲雀傘傾けて仰ぎけり
黒土に菠薐草のへばりつく
狩よりも速く雲雀の落ちにけり
釣行のレインコートも春の人
春の草梨の仕事の始まりぬ

 2月21日 夏潮新年会場外句会
孔明の南征獺は魚祭る
獺の平たき魚を祭りけり

 2月22日 「2001年巴里の旅」(スピカ)のために
小夜吹雪未だ機内に戻れざる

 2月24日 同前
うららかに注ぐカフェオレ食堂車
頰被エッフェル塔にのぼりけり

 2月24日 雑司ヶ谷
春寒の銀杏の幹や罅はしる
塗り台に陶の雛の映り込む
玄関のステンドグラスミモザ咲く
厚塗りのガスのメーター沈丁花
窓に寄り陶の雛を拝しけり

 2月26日 「夏潮」課題句
谷底に沈む赤屋根時鳥

 2月27日 八千代句会
すぐしやがむつられてしやがむ犬ふぐり
あたたかやあつちあつちと手を引かれ
子を追うてずんずん下る野梅かな
古雛とろとろとろと太鼓かな
白妙の梅の日だまり客座敷
雛壇の調度に鏡覗きみる

 2月28日 「2001年巴里の旅」(スピカ)のために
厳寒のモスクワ経由パリへ飛ぶ

 2月28日 同前(2月29日 閏の会
セーターの娘に借りるパリの部屋
春隣コルシカ島のワインてふ
立春の卵を茹でて旅に出る

 2月29日 同前(閏の会
桜貝帰りのバスを待ちながら
春の夜の指輪の賭かるダーツかな

 2月29日 同前
街ぢゆうに俄か傘売り春時雨
都鳥舞ひ戻りては流さるる
テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学

抜井諒一句集『真青』。


Category: 俳句 > 句集鑑賞その他   Tags: 抜井諒一  真青  文學の森  
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 「群青」同人で八千代句会に来て下さっている抜井諒一さんから、句集『真青』(平成28年10月、文學の森刊)をいただきました。ありがとうございました。
 第6回北斗賞を受賞して上梓された第一句集ですが、確かな観察眼の裏付けを感じさせる俳句が並べられています。一見ややぶっきらぼうな詠いぶりに思えますが、過度に情に流されないことで一句が揺るぎないものになっています。

  台風の晩より猫の戻らざる
 「台風」が季題で秋。ちゃんとした飼い猫というよりは、庭先で毎日餌をやっているような猫なのでしょう。たまに顔を出さない日があったり、家主が留守にする時は自力で餌を獲っていたりするのかも知れません。その猫が、台風の晩を境に姿を見せなくなったのです。3日、4日と経つうち、さすがに猫の身の上に何かあったらしいことを考えないわけにはいかなくなり、外猫にとって台風がいかに怖ろしいものであるか思い知らされたという俳句です。
 本書は表紙に猫のイラストを配してあるとともに、たくさんの猫の句が収録されています。ただ愛玩するばかりではなくて、人と関わりを持つ一方で猫の世界を生きる猫の姿が描かれていて面白かったです。「台風」という季題が、読者に猫の生き様をリアルに想像させて雄弁だと思いました。

  初春の湯気たくましき朝湯かな
  春風に蛇口の水のよろめける
  満月の赤くなりたる黄砂かな
  白百合の闇を伝うて香りけり
  飛ばされし夏帽子みな振り返る
  あめんぼの脚の地につく潦
  日焼子の開放感とすれ違ふ
  顔よりも汗を見られてをりにけり
  かぶと虫つがひにされて売られたる
  葉の上に蛇の涎の光りけり
  花火などなかつたやうな夜空かな
  台風の晩より猫の戻らざる
  蜻蛉の止まらうとするにぎり飯
  開いてゐる戸からするりと月の猫
  山霧の雨搔き分けて昇りけり
  水底の落葉ゆらりと起き上がる
  案内板まで冬枯れてをりにけり
  顔離すとき冬薔薇の香りけり
  争へる熊を見てゐる狐かな
  雪のほか啄む物の無き林
テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学

本井英句集『開落去来』鑑賞。その4


Category: 俳句 > 本井英句集『開落去来』鑑賞   Tags: 本井英  開落去来  ふらんす堂  
  枸杞の実や猿の乳首のごと朱く
 「枸杞の実」が季題で秋。枸杞の実がまるで猿の乳首のように朱く干し上がっているという俳句です。枸杞の実も木に生っているうちはつやつやとしていますが、干すと萎びてくすんできます。この句は、その干した枸杞の実を「猿の乳首のごと」とたとえたのでしょう。そう言われてみると、色合いもそうですが、形状といいサイズといいなるほどと思わせられます。珍しい比喩ですが、決して奇をてらったわけではなく、見たまま感じたままを詠ったものでしょう。中には眉をひそめる読者もいるかも知れませんが、きれいなごとに収めなかったことで迫真の表現となった一句だと思います。
テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学

志木吟行会。


Category: 俳句 > 吟行・句会   Tags: 志木吟行会  

 収穫祭準備の隙間時間にこっそり句会をしました。
  大荒れの芒の放つ光かな
※今月12回目、今年119回目。
テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学
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プロフィール

前北かおる

Author:前北かおる
 昭和53年4月28日生まれ。慶應義塾大学俳句研究会、「惜春」を経て、「夏潮」創刊に参加する。第1回黒潮賞受賞。「夏潮」運営委員を務める。平成23年5月、第一句集『ラフマニノフ』を上梓。平成27年12月、第二句集『虹の島』を上梓。千葉県八千代市在住。

 
 
 
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