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俳諧師 前北かおる

虹の島年に何度も合歓の咲く――第二句集『虹の島』好評発売中!

 

中川やよひ句集『良夜の書』。


Category: 俳句 > 句集鑑賞その他   Tags: 架け橋  中川やよひさん  良夜の書  本阿弥書店  
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 「架け橋」同人の中川やよひさんから句集『良夜の書』(平成30年11月、本阿弥書店刊)をいただきました。ありがとうございました。
 童謡「たきび」で知られる詩人巽聖歌を父に、洋画家の野村千春を母に持つ作者の第一句集です。「序」で、二ノ宮一雄主宰は経歴にからめて収録句を紹介していて、「両親の芸術性を引き継いだ」とも書かれています。その印象を持ちながら読んだせいもあるかも知れませんが、おとぎ話的な独特の世界に惹かれました。

  この橋を渡れば月の世界かな
 「月」が季題で秋。名月かその前後の月夜なのでしょう。それまで月の見えないところを歩いてきたところ、橋のたもとに出て月が姿をあらわしたのです。そして、その先には月の光が降り注いでいます。その思いがけないほどの月明かりが、作者に「月の世界」という感じを抱かせたのです。伝統的な月を愛でる心持ちを突き抜けたような世界で、読者もその光量に圧倒されるようです。

  一心に木の芽喰む熊遠く見て
  山日記流星百を超えしこと
  晩鐘や銀杏ひろふ手を休め
  青い鳥追ひかけて来て枯野人
  薄氷の下を湧き水たばしりぬ
  この橋を渡れば月の世界かな
  丑三つの夫の寝息と猫の恋
  落葉焚く青き煙に父おはす
  先立ちし兄がひらりと緑蔭に
  寒菊で埋めつくして別れかな
  流れ星すつとゆきたしあの世へは
  春の雪天にも地にも神おはす
  七宝の雛飾りや夫の作
  赤い羽根今日の詩篇の栞とす
  山ねむる山を映して湖ねむる
  オペをせし腹部看ながら髪洗ふ
  復活祭母の聖書は皮表紙
  晴れの日や水引草を壺に挿す
  春の川力をぬいて曲りをり
  緑蔭を出て吾が影の新たなり
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テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学

英和句会。


Category: 俳句 > 吟行・句会   Tags: ---

 今日は、英和句会に出席しました。
  竜のたま玉群青いまだ漲らず
※今月6回目、今年92回目。
テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学

読響第583回定期。


Category: 音楽 > 読響   Tags:  デニス・ラッセル・デイヴィス  エマニュエル・パユ  マリー=ピエール・ラングラメ  スクロヴァチェフスキ  ミュージック・アット・ナイト  モーツァルト  フルートとハープのための協奏曲  ジョン・アダムズ  シティ・ノワール  
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 デニス・ラッセル・デイヴィスの客演で、ジョン・アダムズの「シティ・ノワール」ほか。1947年にロサンゼルスで起きた猟奇殺人事件から着想した作品とのことでしたが、ジャズを取り込んだエネルギッシュな曲でした。絶えずどこかで何かがごめいているような音楽で、それが気付けば狂乱へとなだれ込んでいて、標題との関連も思われて飽きませんでした。
 前半のモーツァルトも柔らかく豊かな響きが心地良かったです。
テーマ : クラシック    ジャンル : 音楽

「開館15周年特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」。


Category: 身辺雑記 > 美術館・博物館   Tags: ---
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 パナソニック汐留ミュージアムのルオー展を観てきました。宗教画を中心にした展示で、ヴァチカン美術館の「秋 または ナザレット」や、「盛り花Ⅰ」というステンドグラスも出品されていました。聖顔や磔刑といったキリストを描いた絵は、ほぼ同じ構図の作品が何点も集められていて、面白かったです。厚塗りも堪能しました。会期の終盤になってしまいましたが、滑り込みで観に行けて良かったです。

吉池食堂。


Category: 身辺雑記   Tags: ---

 先日、夏潮団体戦の二次会で吉池食堂に行きました。スカイツリーとだんだんのぼってゆく満月が見えて贅沢でした。
テーマ : こんな店に行ってきました    ジャンル : グルメ
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プロフィール

前北かおる

Author:前北かおる
 昭和53年4月28日生まれ。慶應義塾大学俳句研究会、「惜春」を経て、「夏潮」創刊に参加する。第1回黒潮賞受賞。「夏潮」運営委員を務める。平成23年5月、第一句集『ラフマニノフ』を上梓。平成27年12月、第二句集『虹の島』を上梓。千葉県八千代市在住。

 
 
 
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