FC2ブログ

俳諧師 前北かおる

虹の島年に何度も合歓の咲く――第二句集『虹の島』好評発売中!

 

本井英句集『開落去来』鑑賞。その18


Category: 俳句 > 本井英句集『開落去来』鑑賞   Tags: 本井英  開落去来  ふらんす堂  
  五月鯉ピエタの如く抱き降ろし
 「五月鯉」が季題で夏。大きな鯉幟を竿から降ろしてきて両手に受け止めたところを目にしたのです。その姿が、作者の目には、まるで十字架から降ろされたキリストを抱く聖母マリアのように見えたという俳句です。なるほど、今の今まで、さかんに風に吹かれていた鯉幟のだらりとした姿や、それを大切に両手に抱いた格好は、「ピエタ」の聖母子に通じるものがあります。そこに、美しさはもちろんですが、労りや慈しみを見てとったので、こんな表現になったのでしょう。かなり美化された描写のように思えますが、「抱き降ろし」と複合動詞で動作を写生したことで、実景との繋がりを保っています。
関連記事
スポンサーサイト




テーマ : 俳句    ジャンル : 小説・文学

Comments

Leave a Comment


09 2019
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

08

10


 
カテゴリー

Plug-in by
@激安・割安・おすすめ商品@

 
月別アーカイブ
 
プロフィール

前北かおる

Author:前北かおる
 昭和53年4月28日生まれ。慶應義塾大学俳句研究会、「惜春」を経て、「夏潮」創刊に参加する。第1回黒潮賞受賞。「夏潮」運営委員を務める。平成23年5月、第一句集『ラフマニノフ』を上梓。平成27年12月、第二句集『虹の島』を上梓。千葉県八千代市在住。

 
 
 
メールフォーム
ご意見、ご感想などをお寄せください。

名前:
メール:
件名:
本文:

 
QRコード
QRコード
 
★★★
 
 


Archive RSS Login