句帳の清書 2000年 その4

 7月10日 慶大俳句 鬼灯市
縁日の灯りそむる西日かな

 7月11日
雷やロビーにさがるシャンデリア

 7月17日 慶大俳句 三田句会
舵をきるヨットの腹のあらはかな

 7月19日 鹿野山神野寺 夏行句会
夏蝶のわさわさと現れにけり
縁側を廻れる風の涼しさよ

 7月20日 浜金谷(7月31日 夜鷹の会)
対岸のコンビナートや雲の峰

 7月22日 (7月31日 夜鷹の会)
凌霄や荷台のやうなバルコニー

 7月25日 惜春夜句会
切通まつすぐ海へ合歓の花

 7月25日 (7月31日 夜鷹の会)
坂下の突き当たりなる凌霄花

 7月28日
半地下の研究室に蝉時雨
街灯が向日葵の影つくりをり

 7月31日
黒焦げに枯れてをりけり浜おもと

 8月1日 横浜花火大会
歩道橋に鈴生りの人揚花火
港湾の大吊橋や揚花火

 8月2日
地下鉄の地下を抜けたり雲の峰

 8月7日
獅子唐の辛きに当たり今朝の秋

 8月8日
我ゐたる峰なす雲の谷の底
電飾のやうに這ひをり灸花

 8月11日 野沢温泉
ゴンドラの駅に隣れる避暑の宿

 8月12日 同前
秋風や広場を囲み山の宿

 8月15日 慶大俳句合宿 志賀高原石の湯ロッジ
虎杖の花房をなす水の上
秋蝶のステンドグラスめきし翅

 8月16日 同前
草の花に我にやさしき川の風

 8月17日 志賀高原(9月4日 慶大俳句 三田句会)
ハンモックに跨つて空見てをりぬ
芒原途切れて火口現れぬ

 8月20日 (9月4日 慶大俳句 三田句会)
高原の空や玉蜀黍の花

 8月20日
夕焼やドヴォルザークの新世界

 8月25日 (9月4日 慶大俳句 三田句会)
はたはたの海より飛んできたりけり

 8月25日
秋暑し砂漠のやうな噴火口

 8月31日
物語のやうに湧きたり夕立雲
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