句帳の清書 2001年 その1

 1月1日 沼津・千本松原(1月15日 慶大俳句三田句会)
少林寺拳法の子ら初日待つ
初富士の輪郭闇にありにけり

 1月2日(1月15日 慶大俳句三田句会)
あちこちの雲に漏れきし初明り
雲ありて富士ありて初御空かな

 1月6日 慶大俳句初句会
横たへて俵の如き冬菜かな
心臓の如き瘤あり大枯木

 1月7日 日本フィルニューイヤーコンサート(1月8日 惜春夜句会)
ステージの紅白のシクラメンかな

 1月21日
夜の雪に一畝の葱畑かな

 1月22日 松山慶大俳句三田句会)
海猫の声にならざる息寒し

 1月22日 松山
白鳥の首の煤けてをりにけり
船頭の後ろ姿の春を待つ

 1月23日 同前
その辺のよく掃かれあり梅早し
山笑ふ空に溶け出しさうなほど
水仙や巣箱のやうな投句箱
とりどりの寒灯めがけ着陸す

 1月24日
カーブする路面電車や冬日浴び

 1月27日 ?
横向いて吹雪の中のショベルカー

 1月28日 ?
雪剥いて白菜の出で来たりけり

 2月4日 パリ
地下鉄のMといふ冬灯かな

 2月5日 ボルドー
曇りゐて仄紫や大枯野
地平線に村見えてゐて時雨をり
冬雲の切れ端浮いてをりにけり
大枯野に群れて風力発電機
都鳥すとんと羽を収めけり

 2月7日 ロカ岬
南国の広場に春の日照雨かな
春濤の力受け止め岬かな
冬濤の力任せに打ちつけし
避寒地にして海の色空の色
春潮にただ一隻のタンカーよ

 2月9日 パリ
舫ひ綱に触れゐて草の青むかな

 2月13日 モン・サン・ミッシェル
教会に従ふ村よ春日差し
四ッ足をもて牛立つや春の草
尖塔の金の天使や春の雲
尖塔の影の映れる干潟かな
島一つ修道院や木の芽吹く
置かれあるやうに沼あり春の草

 2月16日 パリ
川端の風のやまざる柳かな

 2月22日 帰国
飛行機の小さき窓に山笑ふ

 2月23日
犬ふぐり埃まみれに蕾みをり
彫像を巡る小径の黄水仙
サフランや人形載する乳母車
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